料理好きママもイライラします
2020年3月からはじまった、コロナウィルスの影響による休校・登園自粛要請が解除となり、すこしづつ日常生活が戻り始めました。
約3か月間の予想外の休校・登園自粛による子どもたちとの生活の変化。外出もできないので、子どもも大人もいつもとは違う時間を過ごす3か月だったと思います。
そんな3か月をキッチン育児協会インストラクターはどんな風に過ごしていたのか、聞いてみました。
目次
1.インストラクター紹介
2.休校中のすごしかた
・意識したこと
・実際にやったこと
3.気持ちの変化
・休校決定で
・過ごしていくうちに
・終わってみると
4.キッチン育児について思うこと
1.インストラクター紹介
内田真澄さん
5歳年長の女の子&3歳年少の男の子 2児のママです
2.休校中のすごしかた
- 起きる時間・寝る時間、食事の時間がずれないように、生活リズムを整えること。
- お母さんが無理しすぎないリズムで暮らすこと。
この2点に気を付けました。それが結局イライラも少なく、子どもとの衝突も少ないと感じました。
最初は張り切って弁当持ちで公園1日とかもしてみましたが、それだとこちらの体力持たない、家事が回らない、で辛くなる感じがしました。なので、午前中は主に家事をしたり、オンラインでの講座に参加したりしつつ、家のまわりで遊んでもらう。午後は公園に行く、という過ごし方に落ち着きました
おおぐっちゃんねる*には、結構、挑戦しました。何せ時間は沢山あります(笑)お昼ご飯に、肉みそうどん、ナポリタン、チャーハン、パングラタン。おやつに、ブリトー、卵サンド、クリームパン、オムレット、ふラスク。娘も「おおぐるちゃんねる、やる!」(良く聞くとちょっと間違って覚えていました(笑))と、気に入った様子でした。
雨降りで公園へ行けない日には、じっくり型抜きクッキーを作りました。
また、お友達の田んぼのあぜで摘んだよもぎを使ってよもぎ団子を作ったり、遊びに行った広場で摘んだたんぽぽでたんぽぽシロップを作ったり、「外遊びからの連続性があり季節感もあるメニュー」を親子で楽しみました。
これまでは、キッチン育児のミッションシートやおおぐっちゃんねる*を見ながら料理をすることが多かった娘。その娘が、「みそ汁を作りたい」と初めて言ったんです!
私はだし汁を用意しただけで、あとは、具を何にするかを自分で決め、野菜を切り、煮て、味噌を溶いて、家族のお椀に分けてくれました。それは、どちらかというと味噌味が控えめの優しい味で、濃い味に敏感な娘らしさも感じました。娘のそんな姿に主体性や自主性を感じて、成長したな〜と思いました。
味噌汁という基本中の基本、これさえあれば、生きていけるんじゃないかというメニューを娘が作りたいと言ったこと、いずれは巣立つ娘に、母として手渡したいものが手渡せそうな気がして、嬉かったです。
何より自分でイチから作りたいと言ったことに、心の中でガッツポーズをしました。
3.気持ちの変化
3月当初は、「もともと後半は幼稚園の春休みだったし、入園式まで頑張ろう」という気持ちでしたが、4月の入園式後に、再び休園が決定。その時は、「本当はこんなはずじゃなかった」「あれもやりたい」「これもやりたい」の気持ちが収まらず、自分でも驚くほど、モヤモヤとした気持ちが切り替えれなかったです。
さらにコロナ特有の事情としては、通常なら、長期休暇には頼みの綱で帰省していた夫の実家(愛知)にも私の実家(岩手)にも頼れない、というのも精神的に圧迫感を感じていました。
休校決定当初こそ、一体どんなふうに過ごしたらよいのか?と戸惑いと不安を感じましたが、お互い慣れてくれば、意外と平気になるなと感じました。
休校・登園自粛期間が終わってみて、休校というこの生活にもお互い慣れてはいましたが、さすがに終了前数日は、「あ~やっぱり子どもといつも一緒は気が休まらない」と疲れも感じてきていたところなので、「良かった」と安心する気持ちが強いです。でも、これまでは、幼稚園の夏・冬・春の長期休み前はちょっと憂鬱でしたが、「あれ?意外にいけるかも」と自分に自信がついたかもしれません(笑)
4.キッチン育児について思うこと
『一緒にキッチンに入ることを避けていた』キッチン育児を知る前の私なら、子どもと一緒にキッチンに入ってもイライラの種になっていただろうし、長いおうち時間の過ごし方の幅も狭まっていたと思います。料理をすることも「食事の支度」という単なる家事として、一人で抱えることになっていたかなと思います。
今回の休園期間、当初はおおぐっちゃんねる*を見ながら子どもがメインで料理をするところから始まり、後半には、娘が一人でみそ汁を作りたいと言いだし、実際に作ってくれる、という展開がありました。
さらに!作ったみそ汁を家族が喜んで食べてくれたことが、娘のやる気に火をつけたようで、お皿洗いを子ども2人でやってくれることもありました。さらにはキッチンからも飛び出して、「洗濯物を娘一人で干す」「バスタブを洗ってお湯を張る」というお手伝い熱の高まりには、目を見張るものがありました。やる気がやる気を呼ぶ、その意欲的な姿に嬉しくなりました。キッチン育児を通じて、子どもの「やる気」を引き出すことができると感じています。
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「休校・登園自粛でイライラするのは当たり前。料理好きなママでも子どもとのキッチンはイライラしてしまう」そんなお話を聞くことができ、少しほっとしたと同時に、どんな風に声を掛けたら子どものやる気が引き出せるのか気になった方は、内田さんとお話してみませんか?
キッチン育児協会では、おしゃべり会や基礎講座・実践講座をオンラインで開催しています。日程調整できますので、インストラクターへ直接お問い合わせいただくか、キッチン育児協会事務局へご相談ください!
※おおぐっちゃんねる:キッチン育児協会代表理事大口の作成した「子ども向けゲーム風料理動画」