「見守る」を大切に!

「見守る」を大切に!

2020.6.6

2020年3月からはじまった、コロナウィルスの影響による休校・登園自粛要請が解除となり、すこしづつ日常生活が戻り始めました。

約3か月間の予想外の休校・登園自粛による子どもたちとの生活の変化。外出もできないので、子どもも大人もいつもとは違う時間を過ごす3か月だったと思います。

そんな3か月をキッチン育児協会インストラクターはどんな風に過ごしていたのか、聞いてみました。

目次
1.インストラクター紹介
2.休校中のすごしかた  
・意識したこと  
・実際にやったこと
3.気持ちの変化  
・休校決定で  
・過ごしていくうちに  
・終わってみると
4.キッチン育児について思うこと
5.今後の長期休みではこうしたい

1.インストラクター紹介

古田 絵美さん


7才(小2女子)&5歳(年長男)&2歳(男) 3児のママです

2.休校中のすごしかた

起床時間は普段と一緒で、生活リズムを整えるように気を付けました。その為、母がやりたいことは家族の起床時間前にするようにしました。

小学生は1日の時間割を作りました。弟と遊ぶ時間やお昼ごはんを作りたい時間を入れたりしながら、本人のペースにおまかせして過ごしました。

年長・2歳の息子2人は、遊ぶことは本人たちの好きなようにおまかせで、親はほとんどノータッチで見守って過ごしました。年長息子は常に紙で何かを作ったり、2歳息子は階段の手すりでピタゴラスイッチをしていました。

子ども3人で遊ぶときには、紙で作る、お絵かきなど、作りだすことを楽しんでいました

人の少ない9時前に出かけられるときには、公園で遊んで人が増えてきたら帰宅したり、朝と夕方のテレビ時間には、娘が自転車に乗ったりなわとびをしたりと、外で体を動かす時間を作ったりもしました。

家で過ごす時間が長いので、毎日のお昼ごはんも「庭を見ながらお外ご飯」「部屋でピクニック気分」など気分を変えて楽しむように工夫しました。

キッチンで3人一緒に何かを作る時間と、それぞれがキッチンで過ごす時間を意識して作りました。

小学生の娘とキッチン

お昼ごはんやおやつを一緒に作ったり、ひとりで作ってもらったりしました。やきそば、おにぎり、味噌汁、チャーハン、オムライス、うどん、ピザトースト、サンドイッチ、ホットケーキ、だんごを作りました。おおぐっちゃんねる*のナポリタンやクリームパンなども作りました。夏休みにマスターした汁物を作ってもらったこともあります。

作ったものは、自分達で食べるだけでなく、おとうさんやおばあちゃんにも食べてもらい、みんなが喜んでくれるのでとても嬉しそうでした。

さらには、おやつを出したりみんなの分を盛ってもらう、洗い物など、料理以外のことも任せたりしました。

年長息子とキッチン

ごはんを炊いたり、ごはんを盛ってくれるよるようになり、配膳をしてくれるようになりました。

2歳息子とキッチン

うどんふみふみ、ピザ生地こねこね、漬物袋をもみもみ、など一緒にできることをみつけてキッチンで過ごしました。味見を一緒にしたり、親のやることを観察したり、流しで水遊びをしたりと、楽しく過ごしました。

3.気持ちの変化

休校・登園自粛が決まった時は、「4月になり生活が少し落ち着いたところで、私も動き出そうと」考えていた時だったので、日中自分のことはできるのかという思いがありモヤモヤとした気持ちでした。さらに、外出できないことで、息子2人が穏やかに毎日過ごしてくれるのかが心配でした。

実際に休校期間を過ごすうちに、お互いに、ずっと一緒にいることは、ときどきイライラして、疲れるときもありましたが、普段土日はゆっくりこどもと遊ぶ時間をとれなかったので、面倒と思ってもおうち時間を楽しむ事を意識し、その時間もとれました

休校期間の終わりが決まって、毎日のお昼ごはんとおやつの心配をしないので楽になるな、子どもの散らかっているおもちゃケンカの声がなくなるので、静かになって私はやりたいことがはかどりそうだなという嬉しい思いと、子ども3人と一緒にこんなに長くいることはないのかと思うと寂しい思いや、貴重な時期を長く見られてよかったという思いもあり、複雑な思いです。

4.キッチン育児について思うこと

もしキッチン育児を学んでいなかったら、キッチンスペースに子どもが来るのが気になっていただろうし、「お昼ごはん作らなきゃ!」という、私の思いが強かったと思います。子どもたちとずっと過ごす中で、改めて感じたキッチン育児の良さ

  • お母さんの手放しが増えて子どもに任せられるようになる
  • お母さんの気持ちが楽に笑顔になれる
  • 食を大切にできる
  • 料理が好きな方でもさらにストレスなくなる
  • キッチンに立つことのないお父さんも変わるかも
  • 子どものやる気スイッチを引き出してあげることができる
  • 自分で考えて動けるようになる

こんなことを感じてもらえるようにキッチン育児を伝えていきたいと思いました。

5.次の長期休みではこうしたい

  • これはできるという自信を身につけていってもらいたい
  • 作りたい料理などしたいことに挑戦してもらいたい
  • 野菜採りからしよう

畑やキッチンで、食の大切さを伝え、挑戦する気持ち・自信を育てていきたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分で考え・作り出すことを楽しむ子どもたち。その為には大人が口を出すばかりでなく、環境を作って見守っていく事も必要です。でも見守るのにママがイライラしてしまってはつらい・・

料理好きなママだからこそキッチンにこどもが入るのがいやということはありませんか?ママが心穏やかに、子どもたちが成長していく姿を見守れるように、ちょっとこだわりを手放してみませんか?3人のお子さんをあたたかく見守って生活されている古田さんとのお話しでぜひそのヒントを見つけてください!

キッチン育児協会では、おしゃべり会や基礎講座・実践講座をオンラインで開催しています。日程調整できますので、インストラクターへ直接お問い合わせいただくか、キッチン育児協会事務局へご相談ください!

おおぐっちゃんねる:キッチン育児協会代表理事大口の作成した「子ども向けゲーム風料理動画」